オボエテタンゴ

2017-06-1814歳

今月末に誕生日を迎える娘。

14歳。中学二年生。

私が父を亡くした歳。

今の私は、母が未亡人になった歳。


14歳だった私は、今の娘よりも冷めていて

可愛げのかけらもない中学生だった。

あの頃の母は、今の私とは比べものにならぬほど強かった。


母の教えというものは、言われたその場で沁みるものではなくて

何年も何十年も経ってから、あぁこれかと

人生の至る所で気づかされることが多い。

若い頃には気づかなかった、生きるためのヒントは

私の中にあと幾つ植え付けられているのだろう。


おかあさん

この先も追いつけそうにありません。

私も娘がそう思うような、母になりたいと思います。


本日のオボエテタンゴ

头胎

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最初に生まれた子

母年齢も14歳。まだまだっス。

2017-04-29五十の小娘

お世話になっているバリ舞踏のH先生が、本を出版されることになった。

ご自身の師匠であるニ・クトゥッ・アリニさんの舞踏人生をまとめたものである。

先日、バリからアリニさんを招き、出版記念パーティが行われた。


アリニさんは御年74歳。

今なお現役の舞踏家だ。

バリ初の芸術高校、芸術大学の一期生で

これまでずっとバリ舞踏界をけん引してこられた方である。

日本でいうと、人間国宝みたいな偉大さなのではないだろうか?

私は今回初めてお会いしたのだが、まぁ小柄でニコニコした

かわいらしいおばあちゃまであった。

バリ人ならではの、温かい微笑み。

柔らかい口調(私の語学力では0.1割くらいしか聞き取れないが)。

アリニさんの周りには、目に見えないけどお花が咲いていて

やさしい風が吹いていて、お香の香りがするような気がした。

同じ空間にいるだけで、癒される~~


が、しかし。

踊りが始まると別人であった。

特に後半は踊りの物語の世界に入り込んでいて

その肉体と動きは、とても74歳のものではなかった。

驚愕。

そして衝撃。


バリ舞踏は優雅に見えるけど

実際にやってみると、上半身は羽交い絞めにされる感じ。

下半身は常に空気椅子状態というハードさである。

私が10年振りにお稽古に復帰した時

何度も酸欠で倒れそうになり、1週間は筋肉痛に泣いた。

自分より年上のH先生のタフさにも、常々驚いてきたが

更に更に年上の、アリニさんの軽やかさといったら、もうっ!!


H先生もアリニさんも、日ごろストイックに筋トレをしている訳ではない。

近頃流行りの肉体美自慢芸能人のように、腹筋が割れている訳ではない。

正直申し上げて、普通のおばちゃん体型である。

なのに何故、あの体勢を保てるのか?

何故に激しい踊りでも、さほど息が乱れないのか?

なーぜーーーっ?!

その答えは本の一節にあった。


「力はいただくものですよ。自分の中から出そうなんて思ったらいけません」

「自然はこんなにもパワーに満ち溢れているじゃないですか。そこから、力を分けていただくのですよ」


うむむ~~

深いです。

お稽古の度に息も絶え絶え。

毎回お尻が四つに割れそうな筋肉痛に苦しむ私にも

その力を分けていただける日が来るのでしょうか?


今ではこんなヘタレ外国人である私でさえ、自由に踊ることができるバリ舞踏であるが

昔々はいろいろと厳しく、バリ人でも選ばれた人しか踊ることは許されなかった。

そんな選ばれた人でも、結婚した女性踊り手は引退する風習だったそう。

しかし結婚、出産後も踊りを続けたかったアリニさん。

彼女の気持ちを後押ししたのは、当時バリに留学していた日本人女性だった。

50年前、42歳で単身留学されたというその方の行動力にもびっくりだが

92歳の現在、来賓としてパーティにいらしたお姿を見てもっとびっくり!

おしゃれなスーツを着こなして、ハイヒール履いて、背筋ピーンでっせ!!

今も舞踏学校の現役教員ですって!!

上半期一番の驚きが、一夜にして二回も!!


50歳の自分が小娘に見えました。

年齢を言い訳にしてはいけませんね。

中高年の皆さん、まだまだがんばりましょう。


本日のオボエテタンゴ

吓坏了

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とてもびっくりする

その夜はなかなか寝付けませんでした

2017-03-08We are X

一人で映画を観るなんて

ディズニーでも妖怪でもない映画を観るなんて

思い起こせば15年振りだった。


ワタシの音楽の基盤はオフコースと小田さんだったが

大学生の頃からTOTOやラウドネスも聴いていた。

卒論を書くのが辛くて辛くて

激しいビートをヘッドフォンで聴いて気合を入れていた。

だからYOSHIKIの高速ツーバスは正に求めていた勢いそのもの。

更に彼の奏でるピアノは悲しく美しく、いっぺんで虜になった。

そう、ワタシはピアノが弾ける男性にめっぽう弱いのだ。


東京ドームのライブに、後輩XIAOと行ったなぁ。

「X~!!」って、ジャンプしたなぁ。

当時はCDだけじゃなく、グッズも結構買ってたなぁ。

西安へ留学してた時も、YOSHIKIのカレンダーを寮に飾って

日本語学科の学生たちに

「り、玲姐さん、この人はバケモノですか?」って、ビビられたなぁ。


もうあれから25年以上経ち、自分も、Xもいろいろあった。

平日の朝イチの映画館には、同じようにいろいろあった中高年が集まって

次々と蘇るXの思い出と、自分の人生の軌跡を辿っていたのだと思う。

あちこちで、鼻をすする音が聞こえてきた。

ワタシは動いているHIDEの姿を見ただけで、涙腺決壊。

彼のアート性と人柄が好きだった。

彼が生きていたら、どれだけ多くの若者が救われただろう。

もっともっと、HIDEの作品が見たかったよ。


歳を取ると何を見ても涙もろくなるというけれど

これまでの人生で、昇華しきれなかった想いが重なるからだと思う。

許せなかったこと。

許してしまったこと。

素直に「ごめん」って言えなかったこと。

「ありがとう」って言えなかったこと。

どうしてそうなったのか?

出来事の詳細はもう覚えていない。

だけどあの時々の感情は、ずっとずっと心に刻まれている。


終演後、観客の大半が目を潤ませていた。

男性は恥ずかしさのためか、そそくさと席を立っていた。

きっと皆帰ったら、昔のCDを聴くはずだ。

ワタシなんて帰りしな、映画のサントラ盤を買っちゃったよ!

今も聴きながら書いてるよ!

子供達には決して聴かせられないけれど

ヘッドバンキングする体力はもうないけれど

「Standing Sex」シビレるーっ!!


あ~、もう一回観に行っちゃおうかな!

水曜日はレディースディだし!

他の曜日でも、学割がきく身だし!


本日のオボエテタンゴ

视觉系统

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ビジュアル系

今見ても、HIDEのメイクはかっけー

2017-01-21進め!中高年

遅ればせながら、新年快楽!!


年明け早々、週末集中スクーリングが2週続けてありまして

朝から晩まで講義→実験→解説→分析→レポートと

脳みそが耳から出そうになる5日間。

いや~体力的にも精神的にもキツかった!!

なにせスクーリングは全日出席が大前提であり

更に5本のレポート提出で単位習得の最低ライン。

もっと言うと普段の講義とは別料金で、半期に1度しか開講されない。

これは熱が出ようが、腹を壊そうが、這ってでも出席せねばなるまい!!

体調管理の難しいこの時期は、まさにヒヤヒヤよ~!

やっと修了したから、安心して風邪ひける~


今回の参加学生は総勢75名。

平均年齢44歳という、中高年の集まりにびっくり。

心理学実験の実習だったので

学生が交代で実験者と被験者も兼ねるため

データ入力するから年齢がバレバレなのよね。

ちなみに最高齢は62歳のおじちゃんでした。


はて?心理学実験とは何ぞや?

実は心理学とは科学なんですよ!

まったく、あたしゃ初めて聞いたわよ!

生まれてこのかた、ずっとアンチ理数系なのに

この歳になってデータ分析なるものに泣かされるとは!


数語の形容詞で紹介された人間の印象を、5段階で表すとどうなるか?

非利き手で描く練習をした図形を、利き手で描くと練習効果はあるのか?

2文字の語を記憶する際、暗算をした後だと記憶力に違いは出るのか?

などなどの実験を行いまして、参加者全員のデータを入力し

平均値やら偏差値やら、なにやらなにやら(割愛)をExcelで計算し

表を作りグラフも作り、文章にまとめる!

てなことを朝の9時から夜の6時まで、もくもくもくもく。


なんせ中高年学生ですから、朝は早くてもOKなれど

皆さん夕方になると老眼がつらくて、目がショボショボ。

息子や娘のような若いアシスタントトレーナーさんに教わりながらの

最新のExcelは、一つやったら一つ忘れる覚えの悪さに

も~っ、我ながら呆れたね!

OLを辞めて25年以上。

ワタシのスキルは昭和のままなんです!

むきーっ!!


我が家から大学までは1時間半くらいだけど、もっと遠方から来ている人も多く

地方から週末だけ泊まり込みで来ている人もちらほら。

(大学提携のウィークリーマンションあり)

その人たちは日曜の晩に新幹線や飛行機で地元に帰り

翌日から仕事をしながらレポートを仕上げる訳で

いやはや、恐れ入りました。

やはりバブル時代を生きてきた人たちは

人生を楽しむことに積極的なんですな~


実験や講義はもちろんためになったけど

同学の皆さんから、すごく学ぶ点の多かった5日間でした。

更年期しんどい~などとボヤく暇があったら

動け!学べ!

今年はグイグイいくわよーーっ!


本年初のオボエテタンゴ

出局

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職場を去る

あのまま会社勤めをしていたら、今頃管理職!?

2016-12-31幼馴染み

今年も年末年始は札幌に滞在中。

噂通り、積雪量がものすごくて、あちこちで車が立ち往生。

JAFを呼ぼうにも、700台待ちなんですと!

うへーーっ

JAFスタッフのためにも、ワタクシ今シーズンは運転するのやめます。


さて毎年恒例、娘の幼稚園プチ同窓会を我が家にて開催。

母子五組が集まって、近況を報告し合った。

卒園してもう7年となり、小さかった女の子たちは思春期へ。

みんな母より背が高くなっていた。

それでもお菓子を食べながら笑う顔は昔のまま。

母たちはみんなの成長に目頭を熱くする反面


「中学女子、面倒くさっ!!」


と、ほとほと参っております。

幼児時代に比べ、手はかからなくなったけど

行動範囲や活動時間帯が広がった分

塾や習い事に送迎はまだ必要だし

スマホやらSNSやらの制限、監視はいるし

友人関係、男女関係がややこしくなるし

何しろ親の言うことなんざ、素直に聞きゃしねー!

正に更年期VS思春期の大乱闘が

どちらのご家庭でも繰り広げられておりました。


「高校生になったら、ぐっと楽になるから!」


先輩母の言葉が、一筋の光よ~


ウチの娘は、札幌の友達と会うのをすごく楽しみにしていたのだけど

それは他の子たちも同じようで嬉しかった。

やはり小さい頃から遊んできた幼馴染みは

たまにしか会えなくてもすぐ打ち解けて

日ごろの悩みや愚痴を話せるらしい。

プチ同窓会後に数日は、どの子も機嫌がいいんだって。


中学校での友人関係は、成績や女子力や

家庭環境を比べながらの付き合いで気疲れするようだ。

あぁ~、もうそんなんが始まっているのね。

何も考えず、目の前の虫やお花を追いかけて

広大な山の中を走り回っていた幼稚園時代とはえらい違いだ。


このプチ同窓会が、高校入学などで時間的に無理になるまで

どうか続いて欲しいと母たちは願っている。

ヒマなのに、幼馴染みと会う気がなくなってしまったら

それは危険信号なのだろう。


正に実感。

私の幼馴染みがこの年の瀬に離婚したと、風の便りに聞いた。


彼女と私は何故に気が合うのか不思議なほど

性格もタイプも正反対だった。

それでも幼児から大人になるまでの数十年

公園で、電話で、手紙で

私たちはお互いの心を通わせていた。

22歳。

彼女の結婚式で私は夫と知り合った。


あれから27年。

彼女は幸せだったのだろうか?

この10年あまり、彼女からの連絡が途絶えがちだった。

何度か会う機会があったのだけど

彼女からのキャンセルが続いていた。

年賀状やメールの文面にも違和感があった。

夫からもっとマメに連絡取れば?と何度か言われたけど

私はあえて動かなかった。

彼女がそれを望んでいないと思ったから。


でも今思えば、単に面倒くさかっただけなのかもしれない。

彼女はずっとSOSを発信していたのかもしれない。

そっと静観するのが、大人の対応だと思うけど

時には強引に引き上げて、あの頃みたいに一緒に泣くのもアリなのかな。


来年、50歳となる私たち。

いろいろあったけど今は幸せと、彼女が思える年になりますように。


本年最後のオボエテタンゴ

半个世纪

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半世紀

もうヴィンテージっすよ!