オボエテタンゴ

2018-10-13オンコタイプDX

手術から約2ヶ月。

やっとやっと、今後の治療方針が最終決定した。

長かった~(泣)


乳がんの場合、外科手術をして治療終了!となるケースは稀である。

切除した患部を病理検査して、がんの繁殖率やら、ホルモン受容体やら

なにやらかにやらを調べた上で、次の治療が始まる。

(手術前に、治療方針が確定する場合もあり)


私は幸いにも脇への転移がなかったので、放射線治療は免れた。

最大の山場は、抗がん剤が必要かどうか?

禿げるのか!?

禿げないのか!?

これは女性にとって、男性とは違った意味で大きな問題だよね。

他にも抗がん剤の副作用では、爪が全部剥がれるとか

吐き気と眩暈で起き上がれないとか、口中に口内炎とか

日常生活を脅かす症状のてんこ盛りで

かなりの覚悟が必要な治療だ。

だから決定までの4週間、手術前よりびびっていた。


9月中旬、手術後初のドキドキ外来。

覚悟決めて、気合入れて

なんでもバッチコーイ!

負けへんでぇぇぇ!

で行ったら、私の病理結果はグレーゾーンですと!

なんじゃそりゃ~!?


詳しい数値は割愛するが、要は抗がん剤対象ラインに

引っかかるものの、決定打に欠けるって値。

微妙!

中途半端!

性に合わぬーー!


乳腺外科全体のカンファレンスの結果は

『抗がん剤なし、ホルモン治療のみ』となったが

主治医としては、もう少し情報が欲しいとのことだった。

それで勧められたのは『オンコタイプDX』という遺伝子検査。

患部の検体をアメリカの専門機関に送り

がんの遺伝子を詳しく調べて

ホルモン治療のみの場合と

抗がん剤を併用した場合の再発率を

0から100までのスコアでパッキリ分けるらしい。

31以上になると抗がん剤適応だって。


「もう検体はありますから、患者さんの身体的負担はないのですが、、、」

「保険が効かない検査で、全額自費なんです、、、」


申し訳なさそ~うに語るI先生。

あらあら、お高いってこと?

おいくら万円かしら?


「40万円(税別)です」


ド━゜(∀)゜━ン!!



椅子から転げ落ちそうになるワタシ。

手術より高いって、どーいうことーーーっ!?

これがアメリカ!?

これがトランプ政権!?(←関係ない)


もうね、諦めて抗がん剤やろうと思ったね。

でもよく考えたら、抗がん剤治療も同じくらいの額なのよね。

抗がん剤は身体や生活への負担が大きい治療なのに

再発率をゼロにする訳ではない。

もしかしたら私のがんは、再発率が低いのかもしれない。

抗がん剤を使っても、使わなくても

再発に大差はないのかもしれない。

だけど少しでも再発の確率を下げるなら、使うべき?


抗がん剤適応でなくても、自ら受ける人もいる。

標準の回数より増やす人もいる。

逆に適応でも、なしで生活する人もいる。

それは患者の自由であり、医師が強制することはない。

自分の命を守る治療の選択権は、患者自身にあるのだ。


①遺伝子検査を受ける→結果31以下→ホルモン治療のみ

②遺伝子検査を受ける→結果31以上→抗がん剤+ホルモン治療

③遺伝子検査を受けない→ホルモン治療のみ

④遺伝子検査を受けない→抗がん剤+ホルモン治療


お財布にも身体にもやさしいのは③であるが、不安がつきまとうだろう。

今よりもっと若くて、気力体力有り余る頃だったら、がっつり④を選ぶかな?

いや、そんな勇気あるだろうか?

うう~悩むむむ~(@_@)


I先生としては、できれば抗がん剤なしで進めたいが

その方針を確固たるものにするために

遺伝子検査が有効です、とのことだった。

もしこの検査で31以上の値と出れば

自分たち医療スタッフも患者さんも

納得して抗がん剤治療に挑めると思いますと。


THE・正論。

ごもっとも。

となると、ネックは費用の高さか。

よんじゅうまんえん!(税別)

40諭吉!(税別)


その日は夫が早帰りだったため、同席していた。

脳内悶絶中の私の後ろでI先生の説明を聞くと、即答で


「保険の見舞金が出るから、やっときな」


うおーーーー!

夫ーーーー!

ありがとうア〇ラーーーーーック!!


それで検査の同意書にサインしました。

結果はまた1か月後。

ひ、ひっぱるわ~


後で入院仲間に聞いたら、同時期に手術していた患者で

私を含め少なくとも3人が、遺伝子検査を受けたという。

さては大学病院、オンコキャンペーン中か!?

アメリカ機関と何かあるのか!?

症例データが欲しかったか!?


でもこうして、医学は進歩してゆくのだろう。

私が受けた人工シリコンの乳房再建手術も

ほんの数年前までは保険適用外で、100万円くらいだった。

それを先人たちが行ってくれたことで、今は保険適用となったのだ。

遺伝子検査も、娘が大人になる頃には保険適用になるかもしれない。

私たちの症例が、誰かの役にたつかもしれない。

ならば後世にバトンを繋げてあげようぞ!


などと綺麗にまとめて自分を納得させていたが

つくづく検診も大事、保険も大事と思った。

入院仲間には保険未加入の人が多く

皆さん本当に切実に後悔している。

私は成人した時、実家の母の知人に頼まれてがん保険に加入。

最初のうちは最低限の補償のみだった。

40歳を過ぎたころ、これまた別の知人の勧めで特約を付けた。

保険料がもったいない気もしたけど

母から「お守りだと思って」と言われていた。

それが今回、大活躍ですよお母さん!

やはり親の言うことは聞いておくものだわーー!


遺伝子検査は別格だけれども

手術後にかかる費用もなかなかの額である。

注射、薬、検査だけでなく

身体をケアするアイテムも必要になる。

ウィッグ、帽子、専用下着、低刺激の化粧品などなど。

これらは流通が少ないため、地味に高い。

体調不良の時は炊事がままならないので

お弁当や総菜を買うことになるし

交通手段をタクシーに頼らざるを得ない時もあるし

あれよあれよと、諭吉は飛んでゆく。

健康な時は切り詰められる生活も

病気になったらそれは辛い。

しかもがん治療は長ぁぁぁぁぁいのだ。


そして迎えたオンコタイプDXの結果発表日。

40万円(しつこいが税別)の元を取ってやる!

さぁ、どうよ!?

どうなのよ!?

オンコが必要って言うなら、やってやるわよ抗がん剤!


(; ・`д・´)!!


(; ・`д・´)!!


(; ・`д・´)!!



スコア10

ちょり~ん('ω')ノ


「再発リスクは低レベルですから、やはりホルモン治療のみでいいですね」


あっさりと笑顔のI先生。

あ、あ、ありがとうございますぅぅぅ

とても嬉しいのですけど、いやはや何だか

先生はもう結果を予測されていたような

患者はうまいことノセラレタような気が、いやモゴモゴ、、、


という訳で、禿げずに済みました。

今後5~10年以上、ホルモン剤を服用し

定期検診を受けてゆきます。

来春以降に、再建の再手術を行う予定です。

ホルモン剤の副作用は更年期障害と似ているので、もう慣れたもの。

ホットフラッシュの回数が増え、下半身は冷えるのに

上半身では茶が沸かせそうになること頻発。

急激に思考力の低下や物忘れが激しくなったのも

副作用のせいにしておこう。そうしよう。


乳がん発覚以降

応援メッセージをくださった方々

はてなスターを付けてくださった方々

ありがとうございました。

高ぶる気持ちに任せて書き散らしたブログですが

検診のきっかけに

保険の見直しに

何か参考になれば幸いです。


本日のオボエテタンゴ

有备无患

you3bei4wu2huan4

備えあれば憂いなし

憂いはゼロにはならないけれど、気持ちの余裕は生まれます

2018-10-05紅に染まった夜

台風24号が関東地方に近づく9月30日。

私は朝から幕張メッセに居た。

『XJAPANライブ 紅に染まった夜』

最終日を観るために!


3DAYSライブの開催を知ったのは、手術9日目。

病室のベッドで、スマホ片手にひぃっ!と声をあげてしまった。

行きたい!行きたい!行きたぁぁぁぁぁい!

でも自分の体調が、この先どうなるのか分からない。

病理検査の結果によっては

薬の副作用で日常生活に支障が出るかもしれない。

なので泣く泣く諦めたのだが、、、


退院してみたら、自分結構元気で!

そりゃ身体はあちこち痛い。

右手は上まで上がらないし

指にも力が入らないから

丸ごとキャベツ切れないし

固いビンの蓋を開けようとすると

胸の筋肉が裂けそうになるし

歩いて買い物に行くだけで疲れ果てた。

けれども寝込むほどじゃない。

体力も徐々に戻って来ている。

病理の結果も、幸か不幸か長引いている。

これは行ける?

行けるんじゃない?

行けるでしょ!


いやしかし。

立場的にいかがなものか?

家族に色々と心配かけて、退院早々にライブ行く~♪

ってのはどうよ?

少しは大人しくしているのが普通?

ドキドキしながら、夫にそそそ~っと相談してみたら

「そういう楽しみは、行っといた方がいい」

ですって!

どうした!?この物分かりの良さは!?

(反対されても、内心行く気満々だったことは秘密)


それでファンクラブの二次抽選に賭けてみることにした。

一般席は、オールスタンディングで13.000円。

これはもう、たとえ健常でもキツイお年頃。

以前に大阪のライブハウスで、ぶっ倒れた経験があるしね~

しかし着席できるVIP席は、ゴールドが55.000円。

プラチナが98.000円。

うへへぇーー( ゚Д゚)


VIP席はどちらもリハーサル見学、VIPグッズのお土産、

物販の優先、専用クロークなどの特典あり。

更にプラチナ席は楽屋見学もできて、専用トイレが使えるって!

とはいえ、ちょっとした海外旅行よりお高いのではあるまいか?

なのにファンの中には三日間プラチナ全通する人も多く

しかも地方からの遠征で、ホテルも確保してって

その財力が本当に不思議である。

皆さん、何のお仕事してるのかしらん?


私は普通の主婦だけど、今回は大枚はたくゼ!

誕生月だし!退院祝いだし!最終日狙うゼ!

って、意気込んでみたものの

ファンクラブでは、すでにゴールド席までしか残っておら~ず。

後日、楽天でプラチナ席も販売するようだったけど

私はやはりファンクラブ枠で当てたかった。

これで外れたら、諦めようと思った。


で、見事にゴールド当選~!!

手術の痛みに耐えたご褒美だよ!と

娘が私以上に喜んでくれたのが嬉しかった。

それからの半月は、Xジャンプをするために

右手のリハビリをがんばった。

風邪をひかないように、当日まで体調管理を厳しくした。

ライブが終わったら、いくら寝込んでも構わない!

喉が切れるほど叫んで

全身筋肉痛になるほどジャンプするんだい!

人生は楽しんでナンボだーーーっ!


なのにこのチャーミー野郎ぉぉぉ!


リハ見学での一部始終を、私は一生忘れない。

ステージ上のYOSHIKIは、ずっとドラムの練習をしていた。

ドコドコドコドコドコ・・・・・・

まだ20代だった私が、一瞬で虜になった高速ツーバス。

YOSHIKIのツーバスは骨の髄まで響き

心の奥底に眠っている感情を叩き起こす。

50代になった今、こんな間近で(といっても100mくらい先)

その音だけ体感できるなんて!

この時点ですでに涙目の私。


ツーバスに徐々にいろんなリズムが加わって

聞き覚えのある曲になってゆく。

そしてまた

ドコドコドコドコドコ・・・・・・

テンポを少し変えて、また少し変えての繰り返し。

殺気のような集中力をビリビリ感じる。

この人は天才なのだろうけれど

それ以上に人一倍努力の人なのだと思った。


その後、Toshl以外のメンバーが集まって数曲を演奏。

それはもう、本番と同じ迫力で

歌がない分、時として雑音となる観客の声援がない分

各パートの音がとてもクリアに聞こえた。

XJAPANの楽曲は、こんなにも複雑に音が重なっていたのかと

改めて惚れ惚れと聞き入った。

途中でメンバーが楽器を替えたり、調整をしている間も

YOSHIKIはずっとリズムを刻む。

ドコドコドコドコドコ・・・・・

よっちゃん、疲れちゃうよ。

体力温存しておいた方がいいんじゃない?


1時間ほど経った頃、主催者のウドーがライブ中止を発表したらしく

ネットを見た見学者たちがざわつき出した。

でもメンバーは本気でリハを続けている。

まさか中止のことを知らないの?

知っているけど、サービスで聴かせてくれているの?

もう、もう十分だよ!

こんなにすごい体験ができて幸せだったよ!


やっと異変に気付いたYOSHIKIは

自分が知らぬ間に中止を発表したウドーに腹を立て

「5分ちょうだい」と消えてしまった。

ステージ上は異様な雰囲気。

更ににざわつく見学者たち。

これは私の憶測だけど

あまりにも真剣にリハを続けるYOSHIKIに

ウドーも「中止です」って言えなかったんじゃないかな?

とはいえ電車の運休は決まったし

3万3千人の観客と、当日バイトのスタッフ数百人?を

帰宅困難にさせる訳にはいかないし

タイムリミットが迫る中、発表したのではなかろうか。


すぐにYOSHIKIが戻り、見学者に対して中止の旨を説明。

メンバーも、一人一人謝罪コメントをしてくれた。

皆、とてもとても残念そうだった。

メンバーのせいじゃないよ~

謝らないでよ~

ライブが中止になったことよりも

メンバーが謝ることの方が辛くて泣けた。


そして観客を帰した後、ライブを行うって!

ニコ生とWOWOWで生放送するって!

だから皆、気を付けて帰って観てねって!

こんなにだだっ広い会場で、観客なしで

演奏するモチベーションを保てるのだろうか!?

そんな悲しいライブ、辛すぎるでしょう!?

でもよっちゃんが観てねと言うなら観なければ!


泣きながら会場を後にするファンが多かった。

私はリハ見学できた上に、メンバーからの言葉を生で聞けたけど

大半のファンは、会場アナウンスのみだもの。

そりゃ悔しいし、悲しいよね。

全くもって、チャーミー許すまじ!!


帰宅後、PCでWOWOWオンデマンドを繋ぐ。

家族には

「今夜お母さんは居ないと思ってくれ!」

と告げて自室に籠った。

正直、最初は撮影用のライブだから

プロモーションビデオみたいな感じだろうな~って思ってた。

演奏するメンバーだけを、さくっと映すのだろうと。

でも画面に映し出されたのは、誰も居ない暗い客席。

スタンディングエリアにも、綺麗に並べられた白と黒の椅子。

ついさっきまで、私はあそこに居たのに!

本来なら、あの席でライブを観ているのに!

そう思うとポロポロ泣けてきた。

次にドラムを叩くYOSHIKIが映ったら


よっちゃんも泣いてるーーーーーーっ!(ToT)


でもToshlはいつも通りにノリノリで歌っていて

カメラに向かってマイクを差し出したり

合間合間で見えない観客を煽っていた。


「お茶の間ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


以前から強く強く思っていたのだが

Toshlの煽りは、全アーティスト中ズバ抜けて天下一品だ。

彼に煽られて応えない観客なんて、情緒に問題があるに違いない!

と、心理士志望者として問題がある発言をしてしまうほど

とにかくToshlの煽りは素晴らしい。


そしてXJAPANが何か危機的状況になった時

一番冷静でどっしり構えていて、メンバーにもファンにも

大丈夫だよと安心感を与えてくれるのは、Toshlなのだ。

HIDE亡き後、XJAPANはYOSHIKIの独裁のように見られがちだけど

精神的支柱はToshlだと私は思う。

後日談だがこの無観客ライブの決行も

YOSHIKIはまずToshlに相談して、Toshlがやろうよと言って

他のメンバーもやるからには伝説残そう!と賛同したらしい。

あぁすみれ!すみれ愛!!

メンバーの絆!!


※XJAPAN 豆知識『すみれ』とは?

YOSHIKIとToshlは幼稚園のすみれ組から一緒の幼馴染で、その付き合いは50年。

断絶した時期があったものの、様々な困難を乗り越え

二人の仲はもはや誰にも裂くことのできないForever Love。

よってファンは二人の関係を『すみれ』と呼び

その愛に萌え禿げる。


YOSHIKIも吹っ切れたようで、ニコニコしながらカメラに表情をキメだした。

それからはもう、メンバー全員フルスロットル!

いつも以上に全身全霊のライブで、プロ魂を見せつけられて

私はポロポロどころかオウオウと、あざらしのように泣いていた。

トシくん、三日目なのにどうしてそんなに声が伸びるの?

あなたの歌声は、鼓膜も心も魂も震えさす。

なのにMCではお茶目で可愛らしくて

毎回毎回、よっちゃんといちゃこらしてさ!

けしからんよ!もっとやってくれ!


PATAのギターは安定の渋さで、職人技が光っていた。

HIDEの映像をしみじみ眺めながらギターを奏でる姿は

仏のようで仙人みたいで、なにかご利益ありそうで

拝みたくなってしまう。

HIDEのことを「松本!」と呼び

YOSHIKIとToshlに対して「オメェよ~」と言えるのは

世界中でPATAだけだ。

今夜は帽子とロングジャケットのダンディーさが

とても素敵よPATAちゃぁぁん!


SUGIZOは、HIDEのギター音を忠実に再現してくれて

それだけでも泣けるのに、カメラサービスもピカイチである。

メンバー全員に自ら絡みに行き、ベストポーズを連発。

こりゃカメラマンさんも撮りがいがあるわぁ!

スギ様ったら、何をしても所作がエレガントで美しいのは何故?

そしてヴァイオリンの音色は、深海のような神秘的な世界。

XJAPANに新たな彩を加えてくれたスギ様。

いつも兄貴メンバーたちの身体を気遣い

ファンの要望には超絶イケボで応え、感謝しかありません!


さて今更ながら白状すると、私のイチ推しはベースのHEATHである。

昨年のアコースティックライブで、初めて生HEATHを見て聴いて

色気ダダ洩れのルックスと正確なベース音に

もう閉店ガラガラと思っていた自分の女性としての扉が破壊された。

先代のベースTAIJIは、センスもテクニックも超一流だったから

その後を継ぐのはいろいろと大変だったと思う。

でもHEATHは多くを語らず、黙々と淡々と音の研究をして

YOSHIKIのリズムに合わせ、時には走り出すのを制御する。

楽曲の土台を支えるベースの重み。

はぁぁぁぁ~格好いいぃぃぃ!!

しかしひーちゃん。

そのスケスケ花柄レースのフリル付きシャツは

どこでお買い上げになったのかしら?

透けて見える細マッチョの上半身が、半裸よりエロいですよ!?

50歳だよね?

同い年だよね?

女性ホルモン値を抑えなければならない私には、刺激が強すぎます!!

(でもしっかりPCの壁紙用に画像を保存(*´з`)


アンコールで、YOSHIKIは誰もいない客席に降り

初日二日目と同様にCo2をまき散らしながら

大声でカメラに向かって煽っていた。

ステージではSUGIZOがドラムを叩き

ToshlがSUGIZOのギターをかき鳴らし

HEATHがToshlを後ろから抱きかかえ

(↑これはすみれの浮気現場とファンは鼻血吐血発狂)

隣で見ていたPATAが苦笑しながらつまびくという微笑ましさ。


メンバー全員が楽しそう!嬉しそう!

会場に観客はいないけれど

HIDEとTAIJIの姿も見えないけれど

メンバーはきっと感じていて

画面越しのファンは、そんなメンバーの気持ちを感じて

世界中のファンが心を一つに叫んだ。


「えぇぇぇぇーーーーーーーっくす!!」


号泣。

呼吸困難になるほど号泣。

泣きすぎて頭が痛かった。

でもものすごく清々しい気持ち。

色々な感情が、すべて浄化されたようなスッキリ感。

高額チケットがもったいないとか、これっぽっちも思わなかった。

通常よりも心に響くライブの瞬間を、共有できて幸せだった。

いつもいつも、前を向いて動くことを教えてくれるXJAPAN。

ありがとう!

ありがとう!

愛してるーーーー!!!


本日のオボエテタンゴ

Cos族

cos.zu2

コスプレ族


会場にはHIDEちゃんコスがいっぱいだった

2018-09-22体感5秒

やっと迎えた手術当日。

前夜より絶食だったため、私はハラペコであった。

朝イチから点滴が入っていたので、喉の渇きはなかったけれど

お腹が空いて力が出ない~

11:30からの予定が、12時過ぎてもまだ呼ばれず

病棟内に漂う昼食の香りで、更にお腹がぐーぐー鳴って

付き添いで来てくれた夫に緊張感がないと笑われた。


12:30過ぎにやっと呼ばれ、ストレッチャーに寝かされ

夫に手を握られて励まされ、手術室の扉の向こうへ、、、

私、がんばる(涙)!

なんてドラマ仕様ではなく、自分で点滴台を押しながら

てけてけ歩いて手術フロアーへ行った。


なんだか面白みに欠けるなぁ、と思ったが

やはり手術室は別世界で、うひょー!

リアルブラックペアン!ドクターX!

超近代的で宇宙船みたい!

デジタル機材がてんこ盛り!

ライトぴかぴか!眩しい~!

手術台ほかほか!温かい~!

なにやらご陽気な曲がかかってる~♪

はっ!?

もしや希望を出せば、好きな曲をかけてもらえたのだろうかっ!?

いやいや『紅』はさすがにマズイだろう。

ここでは染まりたくないし、『X』でジャンプする訳にもいかぬ。


仰向けに寝る前、自らパジャマの上を脱ぐのだけど

若い女性看護師が上半身を毛布で隠してくれてね。

手術始まったら、恐らくすぐに真っ裸にされて

あれこれ管入れて~、なのだろうに

意識があるうちは気を使ってくれるのが嬉しかった。

そうした小さな気遣いが、患者にとっては心に残り

治療へのモチベーションが保てたりすることもあるよな、と心にメモメモ。

あらヤダ、私ったら勉強熱心。


「lingさ~ん。お待たせしてすみません。緊張されてます?」


するると近づいて来た女性。

はて?

オペ用マスクと帽子で良く分からないけど、I先生!?

あれ?

執刀医って手袋した両手を顔の高さに挙げて

最後の最後にちゃら~んと登場するのではないの!?

I先生、看護師らに紛れてますけど!?

きさくにおしゃべりしてますけど!?


見渡すと、男女混合10人以上のスタッフが居て

あれよあれよという間に、脳波やら血圧やら

いろいろな装置が手際よく着けられて

それが仕事と言えばそうだけど、こんなに沢山の人たちが

自分の命のために動いてくれているのかと思うと

ありがたさで泣きそうになるワタシ(;_;)


麻酔が入る前、最終確認。

データをパソコンに打ち込んでいるのだろうか?

仕切り役の若い男性看護師がワタワタしてて

年配の麻酔科医につっこまれていた。

若い子、いじめんといて~(完全に母目線)


I先生から患部の位置、術式、輸血の可能性などの説明。

麻酔科医から麻酔の種類、予定時間、人口呼吸器の説明。

以上を了承した上で、私が自分の名前を言って麻酔注入された。

皆さん、よろしくお願いしますぅぅぅ!!!


イ~チ(≧◇≦)


ニ~イ(≧◇≦)


すこっ!



以前にM子が全身麻酔で手術した時、意識を失うまで

がんばって5秒数えるつもりが

3秒ももたなかった!と悔しがっていたので

私も5秒は耐える!!と意気込んでいたのだが

2秒以降全く意識記憶なしという惨敗であった。

すごいな全身麻酔!


そしてう~ん、むにゃむにゃ、ではなくパキッと目覚めた。

蛍光灯が眩しい!

えっ!?

終わったの!?

それこそ体感5秒なんですけども!?

大勢のスタッフに囲まれて、ベット動いてる?運ばれてる?

て、て、転移はあったのか!?

そこんとこ、どーなの!?

足元に居るのは形成のU先生か!?

ならば再建もしたのか!?

それにしては5秒て早すぎないか!?

誰か教えてーーー!

目は覚めているけど、話せない~!

そこへ聞き覚えのある声が!


「リンパ節への転移はなかったので、予定通り再建しましたよ!」


完全オペ着仕様でも、くりくりお目目で分かるA先生!

あぁぁぁありがとうございましたぁぁ

転移なかったぁぁ

良かったぁぁ

びえーん(ToT)


すぐにベットが止まり、酸素マスクを着けられた。

ここは回復室ってやつかしら?

と思うが、いや自分の病室だよと気づいて驚く。

テレビの後ろに隠しておいた、HIDEちゃん人形を見つけたのだ。

それは娘が持たせてくれたもの。

この歳で入院の荷物にぬいぐるみを入れるのは

さすがに恥ずかしいよなぁと躊躇していたら、娘が


「推しは絶対に必要!絶対に!!」


と、ぐいぐいカバンに入れてくれた。

あぁ娘よ。君の言う通りだったよ。

HIDEちゃんの赤い髪を見て、無事に生還した実感が沸いたよ。


でもまだ意識はトロトロしていて、患部の痛みもよく分からない。

そのうち夫がやって来た。

I先生から、手術結果の説明を受けていたらしい。

なんともう、4時間以上経っていたなんて!?

ずっと待っていてくれてありがとうね。

家で待っている子どもたちが心配だから、帰っていいよ。


それから2時間、だんだんと感覚が戻ってきて

右側上半身がバキバキに痛い~!

ウトウト寝る

腕が肩からもげる~!

ウトウト

もげるーーー!

を繰り返していると、I先生がするる登場。

I先生ぃぃぃぃ

ありがとうございましたぁぁぁ

痛いですぅぅ


「やっぱり痛いですよね。痛み止め、入れましょうね」


I先生は、多分お帰りになるところだったのだろう。

私物の白いリュックを背負ったまま、痛み止め点滴を追加してくれた。

それがまぁ、抜群に効いて!

意識もしっかりしてきたし、食欲も出て来たし

もう歩けるかも?

酸素マスクと尿道管を取りましょうかと、看護師が処置をしてくれた時

聞き覚えのある声が!


「lingさ~ん!お疲れさまでした!」


ぱあぁ~っと明るいオーラ全開で現れた男性。

はて?

は、はて?



K先生ーーーーーーっ!



「今日、手術って聞いてたんで!」

「いや~、無事に終わって良かった!」


超絶笑顔!

爽やかな私服!

クリニックの帰りにわざわざ!?


「病理検査の結果が出るまで、今後の方針は決められないけれど

今それを心配してもしょうがないのでね!」

「とりあえず、身体を回復させるためによく休んでください!」

「何か問題があったら、一緒に考えましょう!」

「じゃっ!お大事に!」


だばぁぁぁぁーーー


今回は本気で泣きました。

こりゃ泣くでしょ!?

泣くよね!?

惚れるよね!?


K先生は、クリニックから紹介した患者が手術した日に

必ずこうして見舞いに来られるそうで

そんな先生は珍しいです、とベテラン看護師が教えてくれた。


嬉しかった。

純粋に、本当に嬉しかった。

それで私は治ると確信した。

いや、治さなければならない!

この先にどんな辛い治療が待っていようとも!

うおぉぉぉ!(炎)


てな訳で、冷え切った夕食をもりもり食べ

応援メッセージをくれた友人らに、手術完了の返信をして

自力で歩いてトイレにも行って

ipodでYOSHIKI CLASSICALを聞きながら、ぐーぐー寝た。

神様、ありがとうございます。

助けていただいた命、大事に使います。


本日のオボエテタンゴ

赤条条

chi4tiao2tiao2

すっぱだか

入院中は羞恥心が麻痺

2018-09-18手術前日

手術日の前日朝から入院で、指定されたナースセンターへ行くと

入院手続き待ちの患者で渋滞していた。

そこは女性病棟で、患者は乳腺外科と婦人科のみである。

それでこの人数、、、何度も言うけど、どんだけー


私のベットは、共同の洗面所が付いている4人部屋。

看護師さんが「今日から入院のlingさんでーす!」なんて

紹介することもなく、静かに入る。

だって皆さん、カーテンぴっちり閉めてるし!

誰も出てこないし!

都会の病院は、こんなものなのね。

まぁ、後々には同室の方々と仲良くなれたけどね。


荷物の整理、アナムネ(看護師による聞き取り面談のようなもの)

病棟の説明などを受けていたら、あっという間に昼食だった。

あぁ~夢にまで見た、上げ膳据え膳生活の始まりである。

息子を出産以来だから、10年ぶりか?

しかも今回は赤ちゃんのお世話もなく

好きなだけ寝られるし、読書もできる!

自分だけのために使える24時間!

嬉しーーーっ!


そんなにおいしい食事ではないけれど

献立考えず、買い物にも行かず

後片付けもしなくていいなんて、最高じゃない?

人生でこんな期間があってもいいんじゃない?

しみじみ幸せと白米を噛みしめていたら

「lingさん、そろそろ検査の時間です~」って呼ばれちゃった。

本日のメインイベント。

『センチネルリンパ節シンチグラフィー』である。


乳ガンのガン細胞は、リンパの流れに沿って

最初に到達したリンパ節を必ず通ってから

全身に広がる性質があるらしい。

その第一関門、脇の下のリンパ節集結場所みたいな所を

『センチネル(見張り番の意味)』という。

乳房そのものの手術中に、この脇センチネルを少し切り取って

すぐに転移の有無を病理検査する。

有の場合は、リンパ節までごっそり切除。

無の場合は、そのまま縫合。


で、このセンチネルの場所を見つけやすくするため

前日に色のついた放射性医薬品をリンパ節に流しておく。

薬剤を乳輪皮下に注射するってさ!

ぴや~~っ(◎_◎;)

場所が場所なだけに!痛そーーーーっ!

って、大したことありませんでした。

普通の予防接種くらいの痛さかな?

数時間後、薬剤の流れをレントゲン撮影でチェックする。

これで明日の手術時間が、大幅に短縮されるんだって。


終わってやれやれ~と病室に戻ったら

小型犬A先生が小走りで来てくれた。

私がまだ再建について悩んでいるのを知り

I先生が今ちょっと立てこんでいるので、、、

と申し訳なさそうに前置きして

放射線治療の可能性

再建した場合の治療への影響

いろいろいろいろ、お話してくださった。

はぁ~、くりくりお目目が可愛いなぁ!(ポイントはそこじゃない)

それでやはりI先生のご提案通り

リンパ節への転移が有の場合は、再建しないことにした。

ファイナルアンサー!

決定です!


それでまたやれやれ~と思ってたら

間もなくしてI先生が、音もなくするると登場。


「遅くなってすみません~」

「Aから聞きました。ご不安は消えましたか?」


はいぃぃ!!

身体に決めてもらいますっ!!

ついでと言ってはナンですが、、、


実はMRI検査の後、電子カルテ上に映る映像をチラリと見て

左胸にも小さな影があったような気がした。

専門家の技師と、専門家の複数の医師が見て

左胸は異常なしと診断しているのに

私はどうもそれがひっかかっていた。

でも聞くのはクレーマーみたいで

素人のおばはんが何言ってるの?と思われそうで

言い出せなかった。

しかしこのまま全身麻酔で手術して

万が一、三途の川を渡っちゃったら

泳いで帰ってこられない!と思い、勇気を出して聞いてみた。

するとI先生はあら~って感じで


「ちゃんと検査したから大丈夫ですよ~」


と笑ってくれた。

そ、そ、そ、そうですよね!?

先生方が見落とす訳ないですよね!?

つまらない事聞いてすみません~(+o+)


「でも後で画像を見ておきますね」


去り際、I先生は微笑みながらそう言った。

忙しいのに、悪かったな~

我ながら、気にしすぎだよな~

でも聞けて良かった!

またまたやれやれ~と思っていたら

I先生が何やらペラ紙を持って、再びするる登場。


「やはり大丈夫でしたよ~!」


それはMRI検査の画像と、診断結果を印刷したものだった。


だばぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ(心中号泣アゲイン)


わざわざプリントして持って来てくれた!?

忙しいのに!?

一患者の些細な気がかりのために!?


実は私、それまでI先生に対して、K先生ほどの信頼を寄せてはいなかった。

良い先生であることは分かっていたけれど

この先生なら、任せられるとは思っていたけれど

なにかこう、あと半歩くらい距離があった。

でもこの一件で、すごく安心してI先生を拝みたくなった。

ありがとうございます!!

明日、よろしくお願いします!!


感謝と感動に震えていると(嘘)

今度は形成外科のU先生が、若手を数人連れて来た。

術式の説明、確認と、患部のマーキングをするという。

立った状態と手術で寝た状態では、乳房の位置が異なるので

事前に印を付けておくそうな。

こ、これはまたしてもプレイか!?


ベットの横に、半裸で立たされる私。

U先生の指示の元、マーキングをする若手男性医師。

それを直立不動で見つめる、若手男性医師2名と女性看護師1名。

静寂の中、響く油性マッキーのキュキュッ音。

上半身の正中線、アンダーバストのライン、膨らみのラインなどをなぞられ

これで腹筋を6パックに描けば、仮面ライダー?

そんなツッコミを入れたくても

形成の先生方は皆さん真面目で無言で

粛々と作業に集中のため何も言え~ず。

U先生の寝ぐせの後ろ姿を、見送るだけしかできなかった。

先生、今夜は良く寝てくださいね。


夕食後、シャワー室の鏡で見た上半身は、

マーキングがすごくて我ながらプププだったけど

この右胸と今夜でお別れかと思うと、ちとしんみり(;_;)

学生時代から貧乳と言われ続けていた胸が

妊娠・出産で大きく様変わりしたのには驚いた。

娘を産んで、初めて授乳した時。

吸引力の強い息子に噛まれた時。

乳腺炎になってカチカチに固まってしまった時。

ドロドロの母乳を絞り出すマッサージは、出産よりも痛かった。

息子が卒乳してからというもの、痩せたというより削げてしまい

授乳全盛期の大きさは、まぼろしだったのでは?と思った。

こんなに色々とがんばってきたおっぱいを

切り取らなければならないなんて!?


命のためということは分かっている。

だけどさ、女性の人生って喜びと引き換えに

身も心も削られることが、男性より多い気がするな。

だから男性より長生きして

人生の後半を思い切り楽しむようになっているんじゃないかな?

私は明日、身体の一部を失ってしまうけれど

失った分を埋めて有り余るほどの

新しい何かを得られるはず!

まだまだ続く~

長いー


本日のオボエテタンゴ

翻两番

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4倍増し

授乳中はまさにコレだった!遠い目、、、

2018-09-12レジリエンス

手術日が決まってから、あれやこれやと猛烈に忙しかった。

予備校の休学届は、前々月末が締め切りだったので間に合わず。

先生方に事情を話したら入院ギリギリまで

みちみちに振り替え授業を入れてくださった。

いやはや、ありがたいのだけど

3コマ通しって、6時間なのだけど

私の脳みそ、もつかしら!?


そして突然、洗濯機が壊れた。

この猛暑で洗濯物山盛りだというのに!?

もう10年以上使っているから、買い替えてもいいのだけど

納品よりも修理の方が早かった。

それに新製品を検討する判断力がなかった。

今、大物の買い物は危険だよね。

直るまでの数日間、近所のコインランドリーへ

自転車で何往復しただろうか?

暑いよぅ、暑いよぅ。


そんな中、薬剤師による問診。

アレルギー、常用薬の有無の確認を受け

サプリメントや青汁は、退院まで停止となった。

続いて麻酔科医による診察。

全身麻酔って、すやすや寝ている訳じゃないのね。

自発呼吸が止まるので、人口呼吸が必要なのね。

気道確保の挿管のため、口が大きく開くか?

歯がぐらついていないか?などをチェックされた。

事故などで緊急手術の時、口が硬くて挿管しにくい場合は

その場で歯を折ったり、抜いたりすることもあるんだって!

ひえーーー(;゚Д゚)

ワ、ワタシ、顎関節症なんですけど、大丈夫でしょうか!?


「あーんして!OK!いけるいける!」

「なるべく、んがっ!って開けないようにしますからね~」


ノリのよい麻酔科医であった。

手術当日はやさしめに開けてください。


しかし外出続きで予習、復習が追い付かない。

課題のレポートも家事も溜まってゆく。

主婦としての通常業務が滞ってきたので

子どもたちには、入院直前に母の病気を話す予定だったが

中3の娘には、先行で知らせることにした。

病院からもらったガイドラインに沿って

包み隠さずに検査、入院、手術、治療の過程を話すと

さすがに「ガン」という言葉には驚いていたが

すぐにフムフムと納得したようで


「じゃあ、お母さんがんばらないとね!」

「この夏、私の家事スキルが上がるわね~」


我が子ながら見事に落ち着いていた。

前々から思っていたが、この子はいつの間にこんなに大人になったのだろうか?

これまでも二人で話していると、時々娘であることを忘れて

うっかり大人の事情まで相談してしまいそうになった。

「何でも話せる友達みたいな母娘」って

今時流行っているようだが、それは発達心理学的にあまりよろしくない。

未成年で成長期の子どもに、親の責任や苦労を負わせると

後々になって問題が起こりやすいと言われている。

しっかりしている子。

頼りになる子。

だからと言って、親と同じ土俵に上げてはいけない。


その数日後、中学校で進路の三者面談があった。

受験の話が終わった後、ベテランの女性担任に母の現状を話すと

先生は「お話いただき、ありがとうございます」と頭を下げ

娘に厳しくも温かい励ましの言葉をかけてくださった。

その時、娘が少し泣いた。

久々に見た娘の泣き顔は、幼稚園の頃と同じだった。

あ~、私は母としても

心理士を志す者としてもまだまだだな。

不安にさせてごめんね。


娘が母の身体を気遣ってくれたり

家事をこなしてくれるのは、大変にありがたい。

痛いーー、とか

しんどいーー、とか

母が時々弱音を吐くのもいいだろう。

でも、親の私自身が奥底に抱える気持ちは

娘に悟られないようにしなければと改めて思った。


一方小4の息子は、夏休みに入るなり風邪をこじらせ

発熱1週間、咳2週間以上。

寝室が別でも、息子が咳きこんだら目覚めてしまうし

アイスノン替えたり、水飲ませたり、背中さすったりで

母はもれなく寝不足である。

成長に伴い、最近は父と過ごす時間の方が長かったが

病気になると、やはりおかあさんおかあさんおかあさん。

身体が弱っている時は、気持ちもネガティブになりやすい子なので

結局入院前日まで、母の現状を話すことが出来なかった。


おかあさんは、おっぱいの病気で手術するため

明日から2週間入院します。

その間君は、お父さん、お姉ちゃんと留守番しててください。

退院しても、お薬の副作用でしんどいことがあります。

その時は協力してね!

今まで以上に、自分のことは自分でするんだよ!


「ガン」という言葉は言えなかった。

「ガン=死」と直結し、パニックになるかもしれない。

一度ネガティブな沼にはまると、なかなか抜け出せず

長期間フラッシュバックすることがある子だったから。


母の話を聞いても、ふーん。はーい。

全く関心のない息子。

今はそれでいい。

君はまだ、全部理解できなくていい。

但し担当する家事は、サボらずやりなさいよ!


そして夫。

いろいろ相談に乗ってくれてありがとう。

私の入院に合わせて、夏休みを取ってくれてありがとう。

家族の支えのありがたさを、しみじみ感じてるよ。

あなたと結婚して良かったよ。

が、しかし!

このタイミングで、泊り仕事から

風邪ひいて帰って来るとはどういうことだ!?

息子もまだ治っていないのに!

もし私も罹患して発熱したら、手術が延期になってしまうやんけ!


昼夜を問わず、家中にこだまする男衆の咳きこみ。

最大限の予防策と気合で乗り切る母と娘。

あぁ、今夜もレポート書けない、、、

しかし心理の授業で、とても良いことを学んだ。


◎レジリエンス(resilience)

元々は環境学の用語で、自然災害などの後の、生態系の回復力を指す言葉。

最近では医学界でも使われており、私もうっすらとは覚えがあった。

心理学では「精神的回復力」に近く

困難な状況にも関わらず、うまく回復できる力を意味する。


レジリエンスの特徴は

①自尊感情と正の相関を示す

②ネガティブライフイベントや、苦痛ライフイベントの経験値とは無相関


色々と苦労してきた人は精神的に強いと言われるが

苦労がその人を強くしたのではなく

元々その人の自尊感情が高かったから

苦労を乗り越えられた、という訳だ。

具体例だと、没落した貴族や華族のお嬢様が

無一文になっても逞しく生き抜き

数十年後には生家を復活させる、なんて話

昭和のドラマでよくあったでしょ。

真のお嬢様というのは、どこへ嫁に行っても恥ずかしくないように

甘やかされずにキッチリと育てられ

自尊感情の塊みたいだものね~

(坊ちゃんではあまり聞かないな。謎だ)


そんなレジリエンスの状態にある人の心理的特徴は

①肯定的な未来志向(楽観性)

②感情の調整力

③興味や関心の多様性(思考の柔軟性)

④自己効力感や自尊心の高さ


あれれ?

こんな人、どっかに居なかった?

むむむ?

M子かーーー!?


彼女は私と入れ違いに大阪へ転居となり

初めての関西にビビッていたのも3日くらい。

すぐに地元に溶け込んでいた。

そして3年前に胃ガンを患い、これまたとっとと復活。

以来、私が身体のことで何かグズグズ悩むたび

気持ちに寄り添いながらも、喝を入れてくれる同級生だ。

M子は若いころから超ド級楽観主義で

趣味はスポーツから音楽まで多岐に渡り

ご両親からも、旦那からも、子どもたちからも

愛されていることが良く分かる。

更に医療従事者として現場で揉まれたことで

感情の調整力も身につけたのだろうな。

そんなM子が手術直前、大阪から会いに来てくれた。


「実家に用事があったから、ついでにな~」


なんて言ってたけど

私が告知を受ける前に、えぐえぐ泣いてた頃


「もし黒だったら、会いに行ったるから!」


と、宣言していた。

そうしたら本当に来てくれた。

仕事休んで、夜行バス乗って来てくれた。

も~!惚れてまうやろ!

私が男だったら、絶対嫁にしてるゼ!


ガン患者の先輩として、いろいろとアドバイスを受けた。

今後の気持ちの浮き沈み。

身体の変化。

お金のこと。

家族のこと。

オマケに大昔の恋バナも。

本当に本当にありがたかった。

私もいつか、こんな風に誰かに役に立てるといいな。

それでM子にレジリエンスの話をしたら


「lingもやで。だって私ら、ハマのお嬢やん?」


はっ!?

そうだった!!

M子はすっかり浪速のオカンだけど

私は各地を流れ流れてきたけれど

私たちは生粋のハマッ子でした~!


お嬢様だったかどうかは置いといて(ありえない)

私はこれまでの人生で、自分を卑下したことは一度もない。

父を早くに亡くしてからも

あの母の娘であること、あの祖母の孫であることが

私の支えであり、誇りだったのだ。


「だからlingも大丈夫。すぐ復活するよ。自信持って切られておいで!」


お、おう。

行ってきます!


やっと入院。

長いな~


本日のオボエテタンゴ

好在

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幸いなことに

風邪うつらなかった自分を褒めたい