オボエテタンゴ

2018-10-05紅に染まった夜

台風24号が関東地方に近づく9月30日。

私は朝から幕張メッセに居た。

『XJAPANライブ 紅に染まった夜』

最終日を観るために!


3DAYSライブの開催を知ったのは、手術9日目。

病室のベッドで、スマホ片手にひぃっ!と声をあげてしまった。

行きたい!行きたい!行きたぁぁぁぁぁい!

でも自分の体調が、この先どうなるのか分からない。

病理検査の結果によっては

薬の副作用で日常生活に支障が出るかもしれない。

なので泣く泣く諦めたのだが、、、


退院してみたら、自分結構元気で!

そりゃ身体はあちこち痛い。

右手は上まで上がらないし

指にも力が入らないから

丸ごとキャベツ切れないし

固いビンの蓋を開けようとすると

胸の筋肉が裂けそうになるし

歩いて買い物に行くだけで疲れ果てた。

けれども寝込むほどじゃない。

体力も徐々に戻って来ている。

病理の結果も、幸か不幸か長引いている。

これは行ける?

行けるんじゃない?

行けるでしょ!


いやしかし。

立場的にいかがなものか?

家族に色々と心配かけて、退院早々にライブ行く~♪

ってのはどうよ?

少しは大人しくしているのが普通?

ドキドキしながら、夫にそそそ~っと相談してみたら

「そういう楽しみは、行っといた方がいい」

ですって!

どうした!?この物分かりの良さは!?

(反対されても、内心行く気満々だったことは秘密)


それでファンクラブの二次抽選に賭けてみることにした。

一般席は、オールスタンディングで13.000円。

これはもう、たとえ健常でもキツイお年頃。

以前に大阪のライブハウスで、ぶっ倒れた経験があるしね~

しかし着席できるVIP席は、ゴールドが55.000円。

プラチナが98.000円。

うへへぇーー( ゚Д゚)


VIP席はどちらもリハーサル見学、VIPグッズのお土産、

物販の優先、専用クロークなどの特典あり。

更にプラチナ席は楽屋見学もできて、専用トイレが使えるって!

とはいえ、ちょっとした海外旅行よりお高いのではあるまいか?

なのにファンの中には三日間プラチナ全通する人も多く

しかも地方からの遠征で、ホテルも確保してって

その財力が本当に不思議である。

皆さん、何のお仕事してるのかしらん?


私は普通の主婦だけど、今回は大枚はたくゼ!

誕生月だし!退院祝いだし!最終日狙うゼ!

って、意気込んでみたものの

ファンクラブでは、すでにゴールド席までしか残っておら~ず。

後日、楽天でプラチナ席も販売するようだったけど

私はやはりファンクラブ枠で当てたかった。

これで外れたら、諦めようと思った。


で、見事にゴールド当選~!!

手術の痛みに耐えたご褒美だよ!と

娘が私以上に喜んでくれたのが嬉しかった。

それからの半月は、Xジャンプをするために

右手のリハビリをがんばった。

風邪をひかないように、当日まで体調管理を厳しくした。

ライブが終わったら、いくら寝込んでも構わない!

喉が切れるほど叫んで

全身筋肉痛になるほどジャンプするんだい!

人生は楽しんでナンボだーーーっ!


なのにこのチャーミー野郎ぉぉぉ!


リハ見学での一部始終を、私は一生忘れない。

ステージ上のYOSHIKIは、ずっとドラムの練習をしていた。

ドコドコドコドコドコ・・・・・・

まだ20代だった私が、一瞬で虜になった高速ツーバス。

YOSHIKIのツーバスは骨の髄まで響き

心の奥底に眠っている感情を叩き起こす。

50代になった今、こんな間近で(といっても100mくらい先)

その音だけ体感できるなんて!

この時点ですでに涙目の私。


ツーバスに徐々にいろんなリズムが加わって

聞き覚えのある曲になってゆく。

そしてまた

ドコドコドコドコドコ・・・・・・

テンポを少し変えて、また少し変えての繰り返し。

殺気のような集中力をビリビリ感じる。

この人は天才なのだろうけれど

それ以上に人一倍努力の人なのだと思った。


その後、Toshl以外のメンバーが集まって数曲を演奏。

それはもう、本番と同じ迫力で

歌がない分、時として雑音となる観客の声援がない分

各パートの音がとてもクリアに聞こえた。

XJAPANの楽曲は、こんなにも複雑に音が重なっていたのかと

改めて惚れ惚れと聞き入った。

途中でメンバーが楽器を替えたり、調整をしている間も

YOSHIKIはずっとリズムを刻む。

ドコドコドコドコドコ・・・・・

よっちゃん、疲れちゃうよ。

体力温存しておいた方がいいんじゃない?


1時間ほど経った頃、主催者のウドーがライブ中止を発表したらしく

ネットを見た見学者たちがざわつき出した。

でもメンバーは本気でリハを続けている。

まさか中止のことを知らないの?

知っているけど、サービスで聴かせてくれているの?

もう、もう十分だよ!

こんなにすごい体験ができて幸せだったよ!


やっと異変に気付いたYOSHIKIは

自分が知らぬ間に中止を発表したウドーに腹を立て

「5分ちょうだい」と消えてしまった。

ステージ上は異様な雰囲気。

更ににざわつく見学者たち。

これは私の憶測だけど

あまりにも真剣にリハを続けるYOSHIKIに

ウドーも「中止です」って言えなかったんじゃないかな?

とはいえ電車の運休は決まったし

3万3千人の観客と、当日バイトのスタッフ数百人?を

帰宅困難にさせる訳にはいかないし

タイムリミットが迫る中、発表したのではなかろうか。


すぐにYOSHIKIが戻り、見学者に対して中止の旨を説明。

メンバーも、一人一人謝罪コメントをしてくれた。

皆、とてもとても残念そうだった。

メンバーのせいじゃないよ~

謝らないでよ~

ライブが中止になったことよりも

メンバーが謝ることの方が辛くて泣けた。


そして観客を帰した後、ライブを行うって!

ニコ生とWOWOWで生放送するって!

だから皆、気を付けて帰って観てねって!

こんなにだだっ広い会場で、観客なしで

演奏するモチベーションを保てるのだろうか!?

そんな悲しいライブ、辛すぎるでしょう!?

でもよっちゃんが観てねと言うなら観なければ!


泣きながら会場を後にするファンが多かった。

私はリハ見学できた上に、メンバーからの言葉を生で聞けたけど

大半のファンは、会場アナウンスのみだもの。

そりゃ悔しいし、悲しいよね。

全くもって、チャーミー許すまじ!!


帰宅後、PCでWOWOWオンデマンドを繋ぐ。

家族には

「今夜お母さんは居ないと思ってくれ!」

と告げて自室に籠った。

正直、最初は撮影用のライブだから

プロモーションビデオみたいな感じだろうな~って思ってた。

演奏するメンバーだけを、さくっと映すのだろうと。

でも画面に映し出されたのは、誰も居ない暗い客席。

スタンディングエリアにも、綺麗に並べられた白と黒の椅子。

ついさっきまで、私はあそこに居たのに!

本来なら、あの席でライブを観ているのに!

そう思うとポロポロ泣けてきた。

次にドラムを叩くYOSHIKIが映ったら


よっちゃんも泣いてるーーーーーーっ!(ToT)


でもToshlはいつも通りにノリノリで歌っていて

カメラに向かってマイクを差し出したり

合間合間で見えない観客を煽っていた。


「お茶の間ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


以前から強く強く思っていたのだが

Toshlの煽りは、全アーティスト中ズバ抜けて天下一品だ。

彼に煽られて応えない観客なんて、情緒に問題があるに違いない!

と、心理士志望者として問題がある発言をしてしまうほど

とにかくToshlの煽りは素晴らしい。


そしてXJAPANが何か危機的状況になった時

一番冷静でどっしり構えていて、メンバーにもファンにも

大丈夫だよと安心感を与えてくれるのは、Toshlなのだ。

HIDE亡き後、XJAPANはYOSHIKIの独裁のように見られがちだけど

精神的支柱はToshlだと私は思う。

後日談だがこの無観客ライブの決行も

YOSHIKIはまずToshlに相談して、Toshlがやろうよと言って

他のメンバーもやるからには伝説残そう!と賛同したらしい。

あぁすみれ!すみれ愛!!

メンバーの絆!!


※XJAPAN 豆知識『すみれ』とは?

YOSHIKIとToshlは幼稚園のすみれ組から一緒の幼馴染で、その付き合いは50年。

断絶した時期があったものの、様々な困難を乗り越え

二人の仲はもはや誰にも裂くことのできないForever Love。

よってファンは二人の関係を『すみれ』と呼び

その愛に萌え禿げる。


YOSHIKIも吹っ切れたようで、ニコニコしながらカメラに表情をキメだした。

それからはもう、メンバー全員フルスロットル!

いつも以上に全身全霊のライブで、プロ魂を見せつけられて

私はポロポロどころかオウオウと、あざらしのように泣いていた。

トシくん、三日目なのにどうしてそんなに声が伸びるの?

あなたの歌声は、鼓膜も心も魂も震えさす。

なのにMCではお茶目で可愛らしくて

毎回毎回、よっちゃんといちゃこらしてさ!

けしからんよ!もっとやってくれ!


PATAのギターは安定の渋さで、職人技が光っていた。

HIDEの映像をしみじみ眺めながらギターを奏でる姿は

仏のようで仙人みたいで、なにかご利益ありそうで

拝みたくなってしまう。

HIDEのことを「松本!」と呼び

YOSHIKIとToshlに対して「オメェよ~」と言えるのは

世界中でPATAだけだ。

今夜は帽子とロングジャケットのダンディーさが

とても素敵よPATAちゃぁぁん!


SUGIZOは、HIDEのギター音を忠実に再現してくれて

それだけでも泣けるのに、カメラサービスもピカイチである。

メンバー全員に自ら絡みに行き、ベストポーズを連発。

こりゃカメラマンさんも撮りがいがあるわぁ!

スギ様ったら、何をしても所作がエレガントで美しいのは何故?

そしてヴァイオリンの音色は、深海のような神秘的な世界。

XJAPANに新たな彩を加えてくれたスギ様。

いつも兄貴メンバーたちの身体を気遣い

ファンの要望には超絶イケボで応え、感謝しかありません!


さて今更ながら白状すると、私のイチ推しはベースのHEATHである。

昨年のアコースティックライブで、初めて生HEATHを見て聴いて

色気ダダ洩れのルックスと正確なベース音に

もう閉店ガラガラと思っていた自分の女性としての扉が破壊された。

先代のベースTAIJIは、センスもテクニックも超一流だったから

その後を継ぐのはいろいろと大変だったと思う。

でもHEATHは多くを語らず、黙々と淡々と音の研究をして

YOSHIKIのリズムに合わせ、時には走り出すのを制御する。

楽曲の土台を支えるベースの重み。

はぁぁぁぁ~格好いいぃぃぃ!!

しかしひーちゃん。

そのスケスケ花柄レースのフリル付きシャツは

どこでお買い上げになったのかしら?

透けて見える細マッチョの上半身が、半裸よりエロいですよ!?

50歳だよね?

同い年だよね?

女性ホルモン値を抑えなければならない私には、刺激が強すぎます!!

(でもしっかりPCの壁紙用に画像を保存(*´з`)


アンコールで、YOSHIKIは誰もいない客席に降り

初日二日目と同様にCo2をまき散らしながら

大声でカメラに向かって煽っていた。

ステージではSUGIZOがドラムを叩き

ToshlがSUGIZOのギターをかき鳴らし

HEATHがToshlを後ろから抱きかかえ

(↑これはすみれの浮気現場とファンは鼻血吐血発狂)

隣で見ていたPATAが苦笑しながらつまびくという微笑ましさ。


メンバー全員が楽しそう!嬉しそう!

会場に観客はいないけれど

HIDEとTAIJIの姿も見えないけれど

メンバーはきっと感じていて

画面越しのファンは、そんなメンバーの気持ちを感じて

世界中のファンが心を一つに叫んだ。


「えぇぇぇぇーーーーーーーっくす!!」


号泣。

呼吸困難になるほど号泣。

泣きすぎて頭が痛かった。

でもものすごく清々しい気持ち。

色々な感情が、すべて浄化されたようなスッキリ感。

高額チケットがもったいないとか、これっぽっちも思わなかった。

通常よりも心に響くライブの瞬間を、共有できて幸せだった。

いつもいつも、前を向いて動くことを教えてくれるXJAPAN。

ありがとう!

ありがとう!

愛してるーーーー!!!


本日のオボエテタンゴ

Cos族

cos.zu2

コスプレ族


会場にはHIDEちゃんコスがいっぱいだった