オボエテタンゴ

2018-10-13オンコタイプDX

手術から約2ヶ月。

やっとやっと、今後の治療方針が最終決定した。

長かった~(泣)


乳がんの場合、外科手術をして治療終了!となるケースは稀である。

切除した患部を病理検査して、がんの繁殖率やら、ホルモン受容体やら

なにやらかにやらを調べた上で、次の治療が始まる。

(手術前に、治療方針が確定する場合もあり)


私は幸いにも脇への転移がなかったので、放射線治療は免れた。

最大の山場は、抗がん剤が必要かどうか?

禿げるのか!?

禿げないのか!?

これは女性にとって、男性とは違った意味で大きな問題だよね。

他にも抗がん剤の副作用では、爪が全部剥がれるとか

吐き気と眩暈で起き上がれないとか、口中に口内炎とか

日常生活を脅かす症状のてんこ盛りで

かなりの覚悟が必要な治療だ。

だから決定までの4週間、手術前よりびびっていた。


9月中旬、手術後初のドキドキ外来。

覚悟決めて、気合入れて

なんでもバッチコーイ!

負けへんでぇぇぇ!

で行ったら、私の病理結果はグレーゾーンですと!

なんじゃそりゃ~!?


詳しい数値は割愛するが、要は抗がん剤対象ラインに

引っかかるものの、決定打に欠けるって値。

微妙!

中途半端!

性に合わぬーー!


乳腺外科全体のカンファレンスの結果は

『抗がん剤なし、ホルモン治療のみ』となったが

主治医としては、もう少し情報が欲しいとのことだった。

それで勧められたのは『オンコタイプDX』という遺伝子検査。

患部の検体をアメリカの専門機関に送り

がんの遺伝子を詳しく調べて

ホルモン治療のみの場合と

抗がん剤を併用した場合の再発率を

0から100までのスコアでパッキリ分けるらしい。

31以上になると抗がん剤適応だって。


「もう検体はありますから、患者さんの身体的負担はないのですが、、、」

「保険が効かない検査で、全額自費なんです、、、」


申し訳なさそ~うに語るI先生。

あらあら、お高いってこと?

おいくら万円かしら?


「40万円(税別)です」


ド━゜(∀)゜━ン!!



椅子から転げ落ちそうになるワタシ。

手術より高いって、どーいうことーーーっ!?

これがアメリカ!?

これがトランプ政権!?(←関係ない)


もうね、諦めて抗がん剤やろうと思ったね。

でもよく考えたら、抗がん剤治療も同じくらいの額なのよね。

抗がん剤は身体や生活への負担が大きい治療なのに

再発率をゼロにする訳ではない。

もしかしたら私のがんは、再発率が低いのかもしれない。

抗がん剤を使っても、使わなくても

再発に大差はないのかもしれない。

だけど少しでも再発の確率を下げるなら、使うべき?


抗がん剤適応でなくても、自ら受ける人もいる。

標準の回数より増やす人もいる。

逆に適応でも、なしで生活する人もいる。

それは患者の自由であり、医師が強制することはない。

自分の命を守る治療の選択権は、患者自身にあるのだ。


①遺伝子検査を受ける→結果31以下→ホルモン治療のみ

②遺伝子検査を受ける→結果31以上→抗がん剤+ホルモン治療

③遺伝子検査を受けない→ホルモン治療のみ

④遺伝子検査を受けない→抗がん剤+ホルモン治療


お財布にも身体にもやさしいのは③であるが、不安がつきまとうだろう。

今よりもっと若くて、気力体力有り余る頃だったら、がっつり④を選ぶかな?

いや、そんな勇気あるだろうか?

うう~悩むむむ~(@_@)


I先生としては、できれば抗がん剤なしで進めたいが

その方針を確固たるものにするために

遺伝子検査が有効です、とのことだった。

もしこの検査で31以上の値と出れば

自分たち医療スタッフも患者さんも

納得して抗がん剤治療に挑めると思いますと。


THE・正論。

ごもっとも。

となると、ネックは費用の高さか。

よんじゅうまんえん!(税別)

40諭吉!(税別)


その日は夫が早帰りだったため、同席していた。

脳内悶絶中の私の後ろでI先生の説明を聞くと、即答で


「保険の見舞金が出るから、やっときな」


うおーーーー!

夫ーーーー!

ありがとうア〇ラーーーーーック!!


それで検査の同意書にサインしました。

結果はまた1か月後。

ひ、ひっぱるわ~


後で入院仲間に聞いたら、同時期に手術していた患者で

私を含め少なくとも3人が、遺伝子検査を受けたという。

さては大学病院、オンコキャンペーン中か!?

アメリカ機関と何かあるのか!?

症例データが欲しかったか!?


でもこうして、医学は進歩してゆくのだろう。

私が受けた人工シリコンの乳房再建手術も

ほんの数年前までは保険適用外で、100万円くらいだった。

それを先人たちが行ってくれたことで、今は保険適用となったのだ。

遺伝子検査も、娘が大人になる頃には保険適用になるかもしれない。

私たちの症例が、誰かの役にたつかもしれない。

ならば後世にバトンを繋げてあげようぞ!


などと綺麗にまとめて自分を納得させていたが

つくづく検診も大事、保険も大事と思った。

入院仲間には保険未加入の人が多く

皆さん本当に切実に後悔している。

私は成人した時、実家の母の知人に頼まれてがん保険に加入。

最初のうちは最低限の補償のみだった。

40歳を過ぎたころ、これまた別の知人の勧めで特約を付けた。

保険料がもったいない気もしたけど

母から「お守りだと思って」と言われていた。

それが今回、大活躍ですよお母さん!

やはり親の言うことは聞いておくものだわーー!


遺伝子検査は別格だけれども

手術後にかかる費用もなかなかの額である。

注射、薬、検査だけでなく

身体をケアするアイテムも必要になる。

ウィッグ、帽子、専用下着、低刺激の化粧品などなど。

これらは流通が少ないため、地味に高い。

体調不良の時は炊事がままならないので

お弁当や総菜を買うことになるし

交通手段をタクシーに頼らざるを得ない時もあるし

あれよあれよと、諭吉は飛んでゆく。

健康な時は切り詰められる生活も

病気になったらそれは辛い。

しかもがん治療は長ぁぁぁぁぁいのだ。


そして迎えたオンコタイプDXの結果発表日。

40万円(しつこいが税別)の元を取ってやる!

さぁ、どうよ!?

どうなのよ!?

オンコが必要って言うなら、やってやるわよ抗がん剤!


(; ・`д・´)!!


(; ・`д・´)!!


(; ・`д・´)!!



スコア10

ちょり~ん('ω')ノ


「再発リスクは低レベルですから、やはりホルモン治療のみでいいですね」


あっさりと笑顔のI先生。

あ、あ、ありがとうございますぅぅぅ

とても嬉しいのですけど、いやはや何だか

先生はもう結果を予測されていたような

患者はうまいことノセラレタような気が、いやモゴモゴ、、、


という訳で、禿げずに済みました。

今後5~10年以上、ホルモン剤を服用し

定期検診を受けてゆきます。

来春以降に、再建の再手術を行う予定です。

ホルモン剤の副作用は更年期障害と似ているので、もう慣れたもの。

ホットフラッシュの回数が増え、下半身は冷えるのに

上半身では茶が沸かせそうになること頻発。

急激に思考力の低下や物忘れが激しくなったのも

副作用のせいにしておこう。そうしよう。


乳がん発覚以降

応援メッセージをくださった方々

はてなスターを付けてくださった方々

ありがとうございました。

高ぶる気持ちに任せて書き散らしたブログですが

検診のきっかけに

保険の見直しに

何か参考になれば幸いです。


本日のオボエテタンゴ

有备无患

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備えあれば憂いなし

憂いはゼロにはならないけれど、気持ちの余裕は生まれます