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2018-05-08紅楼夢あらすじ(授業用) このエントリーを含むブックマーク

紅楼夢あらすじ

 女媧(じょか:中国の伝説上の女神、頭は人間で体は蛇)が天を作ったとき、三万六千五百個の石を使ったという。最後に残った一個は修行によって魂を得た石で、天の一部としては使われなかった。ある日通りかかった道士によって「莫失莫忘、仙寿恒昌」の8文字を刻まれ、「通霊宝玉」として地上に降りることになった。紅楼夢の主人公、賈宝玉が生まれた時に口に含んでいた五色の透き通った美しい玉がこれである。

 賈宝玉(かほうぎょく)の生まれた賈府は裕福な貴族である金陵四大家族(賈・史・王・薛家を指し、賈府を頂点とする金陵省で権勢を誇った封建官僚集団)のひとつで、賈家の兄弟家族はそれぞれ栄国府と寧国府という二つの豪邸を構えており、宝玉は栄国府の貴公子であった。

 栄国府と寧国府には宝玉のいとこなどにあたる、年ごろが似通った美少女が多く暮らしている。賈宝玉は詩や恋愛には興味があるが、官職を得るための勉強を嫌い、「女の子は水で出来た体、男は泥で出来た体」と言って、もっぱら一族の美少女・美女たちを相手に遊びに興じ、風流な生活を送っていた。

 家庭の事情で賈家にやって来た林黛玉(りんたいぎょく)は、手を触れれば折れそうな華奢な美少女である。詩歌に秀で機知に富むが、病弱かつ繊細、神経質で、極めて感受性が強い。彼女は宝玉を愛するが、プライドの高さゆえに気持ちをうまく伝えられない。宝玉もまた林黛玉に惹かれながらも、ささいな嫉妬から大喧嘩をしてしまう。病弱な林黛玉は悲しみの中でこの世を去る。

 賈宝玉の従姉にあたる薛宝釵(せつほうさ)は黛玉とは対照的に豊満な肉体を持つ良妻賢母型の女性で、性格はおおらか、周りを明るくするような華やかな容姿である。しかし人当たりのよい彼女にも、人と距離を置き深くかかわろうとしない一面もあった。美しい金の髪飾り(宝釵)を持って生まれ宝釵と美しい玉(宝玉)を持って生まれた賈宝玉は「金と玉の縁」で結ばれているとして結婚することになる。

 このまま優雅な暮らしが続くかと見えた賈家だが、最後は権勢を嵩にきて民衆を苦しめた罪で家産を没収されて没落し、人々も離散していく。

 物語は、賈宝玉・林黛玉・薛宝釵の三人を中心に展開し、富貴な賈家一族と彼らに仕える侍女、遠戚の老女(劉ばあさん)などの人間関係が複雑に交錯しながら、封建時代の貴族の成立、日々の暮らし、そして没落までをきめ細やかな筆致で描いている。

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